ALCS Game 3 & NLCS Game 4 [MLB Postseason '09]
LAAとPHIがWalk-offで勝利！
どちらも試合全部はみれていないので見たシーンと、ハイライトの範疇での感想。
簡単にNYY-LAAをまとめる。
序盤：いきなりキャプテンがLead-off ShotでNYY先制。Pettitteはそこそこの好投。Weaverはランナーは出すがNYY打線が攻めきれずといった感じか。
中盤：ロングボール戦。A-Rod, Damon, Kendrick, GuerreroがHRで3-3。
終盤(?)：Kendrickがトリプルの後IzturisのSac FlyでLAA勝ち越し。四球のMatsuiに代走Gardnerも盗塁死。しかしPosadaのHRで4-4。LAAはOliver, Japsen, Fuentes、NYYはChamberlain, Marte, Coke, Hughesの継投。
延長戦：NYYはBulger. Santanaの前に無安打。Riveraが１アウト満塁を抑える。RobertsonからAcevesに変わったところでKendrickのヒット、MathisのダブルでWalk-off。
試合の感想だが、話が前後するのは気にしないで頂きたい。
・この試合NYYの得点は全てソロHRってのがなんだかおもしろい。特に８回、どうにかしてPosadaの前でランナーを得点圏へ進めようと必死の代走。結局Sciosciaに読まれて余裕の盗塁死だったが、打席のPosadaはHRで結局同点。盗塁なんて欲張らずに素直に構えてれば２点で逆転というのは結果論だけれども見ていて笑えた。
・ゲームの終盤はMathisの活躍が光った。Walk-off打は当然なんだが、１０回のチャンスもMathisのリードオフダブルから始まっている。そして特筆すべきは捕手としての能力。PosadaにHRを打たれた後のJapsenは、Cano四球の後Swisherに１球、Cabreraに３球ワンバウンドボールを投げている。Mathisはどれも難しいボールであったが全て正面でブロックしてピンチになるのを防いだ。仮にこれが全て逸れていたら１点もしくは２点入って敗因となっていただろうから、隠れたビッグプレーだ。Gardnerを刺した時の送球も早かった。MathisはScioscia好みのリードと守備に優れた捕手で打撃は打撃は良くないのだが、こういう選手がヒーローになるのがPostseasonならではだろう。
・８回裏のAbreuには笑わせてもらった。レフトよりに守っていたCabureraの逆を突く、ライトよりの打球をセンター方向へ放つ。Figginsなら余裕でトリプルどろうが普通の足ならStand-up Doubleの打球に、Abreuは送球がCanoを越えたのを見て２塁を回る。しかしJeterがカットオフしてベースカバーのTeixeiraへ送球。２塁へ引き返したAbreuはタッチアウト。一見するとお笑いプレーだが教科書通りのすばらしい内野手の連携が生んだプレーである。次の動画を見てもらえばわかるのだが、今回のPostseasonではJeterの好判断でいくつもの失点が未然に防がれている。下がこのシーンと守備の解説だが、Abreuが切り返したところからのエフェクトにも注目(笑)
http://mlb.mlb.com/media/video.jsp?content_id=7075989
Jeterと言えば過大評価された実は狭い守備範囲が有名だが、守備範囲がやたら広いだけの選手とは違った良さも見えてくる。こういうプレーは個人的に大好きだ。
・Posadaが２ストライクで三振になる珍シーン
http://mlb.mlb.com/media/video.jsp?content_id=7071087
カウントを間違えたのはUmpireのBill Miller。そうとう恥ずかしかっただろうが、マスクをかぶっているだけマシか（笑）
・１０回裏の緊張感はすごかった。０アウト２塁でRivera登場。AybarのSac Buntを握り損ねたRiveraのFCで１，３塁。Figginsの痛烈な打球をTeixeiraがこの日何度か目のファインプレーで止めて３塁ランナーMathisを見てから１塁タッチ。Abreu敬遠。Hunterの打球を２塁よりに守っていたTeixeiraがホームへ投げフォースアウト。最後もTeixeiraが取ってイニング終了。
http://mlb.mlb.com/media/video.jsp?topic_id=7223504
なかなか当たりが出ないTexeiraだが守備での貢献はすばらしい。額面通りの働きである。
・最後２アウトで右のRobertsonから右のAcevesにスイッチしたのがやはり解せない。早めの展開で決着をつけたかったんだろうが、あっさり２連打でWalk-off。Robertsonで３人目も抑えれば良かったというのは結果論ではあるのだが...。こんなにリリーフ使って明日大丈夫なのか？中３のCCが先発で早めの継投になるかもしれないのに。Gawdinを使わないのは先発起用の考えがあってのこと？まだ投げたの見てないので不安要素。
かなり順番がおかしくなったがこんな感じ。
LAD-PHI
序盤：先発Blantonが９人に抑えるすばらしい立ち上がり。Wolfは初回にHowardに2-Run HRを打たれるがその後は７人を抑える。
中盤：Loney, MartinのRBI打で４回に同点に。KempのHRとBlakeのRBI打でLADは６回までに４点。PHIはVictrinoのトリプルの後にUtleyのヒットで１点を返すが、Mannyの好捕でここまでで4-3とLADがリード。
終盤：LADはKuo, Sherrill, Broxtonといつもの勝ちパターンで順調に来たかと思いきや...（感想の欄で詳しく）
感想、こちらも前後する。
・いきなりだが最終回。Ibaniezで１アウト。さて後二つと思いきや、出てきたのは天敵、Matt Stairsまたの名を「輝ける中年のスター」(笑)。説明は面倒なので動画でどうぞ。（スペシャルエフェクトシリーズ？今回はBGMにも注目）
http://mlb.mlb.com/media/video.jsp?content_id=7076711
解説にもあるようにStairsを迎えたところから急にノーコン速球投手になってしまうBroxton。HBPは四月以来だそうで。リアルタイムでラジオを聴いてて、２アウトで調子のあがらないRollinsを迎えて、これで試合終了と思った矢先だった。PHI側のラジオで、沈んだ雰囲気だったが急に盛り上がるんでビックリしてよく聴いてみるとPHIのWalk-offだったのでまたまたビックリ。まさかBroxtonでLADが逆転されるとは思いもよらなかった。
ちょっとどうでもイイがこの動画、ちゃんと昨年のフラッシュバックまで載せてある。エフェクトといい、個人的には大好きだ。
・第二戦でイマイチだったヒゲ兄ちゃんChan-Ho Parkとここまで「ちょっとどうしたの？」という状態だったMadsonがそろってScoreless。これは好材料。Manuelは今日みたいな継投でシンプルに起用すればそんなに問題無いと思う。ただ、やはり９回。Lidgeじゃ心許ないのかEyreを挟んだ保険付き。Lidgeに９回を任せられないとゲームの流れで左のスペシャリストを使えない。今後これが影響するのだろうか？
・Postseason８試合連続打点という記録があるんだが、どうやらこの試合でHRを打ったHowardがこの記録に並んだようだ。この記録の持ち主はLou Gehrig。毎日打点を稼いでくれる打者がいるんだから強いわけだ。
読んで頂きありがとうございました。PHIの方はあまり見れなかったのでその分(?)コメントは少なめですね。１日遅れですがいろいろ書きたいことがあったので書きました。
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こんばんは、LAA-NYYはコメントを交し合いましたのでPHI-LADについて。
まさか、Rollinsが打つとは思いませんでした（苦笑）。私はファンタジーベースボールでこの男を獲得して散々な目に遭いました。酷い悪球打ちでそれ以前にミート性能が足りないから打率とOPSは最低レベル。でも、年間通して面倒を見ましたのでフィリーの攻撃で打順が一番に回ると衝動に駆られてしまいます。
Broxstonの攻めにミスは無かったと思うのですよね。初球スライダーも完璧でしたし。ただ、次の99MHPを打ってしまうんですね、メジャーリーガーって。
by haus (2009-10-22 00:45)
hausさん、毎度コメントありがとうございます。
Rollins、今年は振り回しが以前に増して顕著に出ているような数字ですね。2007の印象が強烈だっただけに、「何があったの？」と思うことがしばしばあります。今年はキャリアワーストでしょうか。
Broxtonの投球ですが、全て速球で、98mph, 99mph, 99mphだったと思います。皮肉にもMartinの構えたところに一番近かった球を打たれています。ホントにまさかのRollinsでした。
by Sat (2009-10-22 01:22)